組曲「仮面舞踏会」
ロシアの作曲家、ハチャトゥリアンが1941年に作曲した、
同名の劇音楽の中から5曲を選び組曲に再編成したものである。
元々は、「劇音楽『仮面舞踏会』」として作曲された。
劇音楽の方は4幕10場もある。
元ネタはロシアの詩人、ミハイル・レールモントフの
戯曲「仮面舞踏会」である。
帝政ロシア末期のころの貴族社会が舞台で、作者は同国の貴族社会の特殊性を描き、批判しようとしたとされる。
話を戻して、組曲版は5曲から成っている。演奏時間:約20分
<楽曲構成>
Ⅰ.ワルツ
多分、「ハチャトゥリアンの仮面舞踏会といったらコレ」というぐらい
有名な曲。
3拍子の典型的なワルツであるが、
ワルツというより、サーカス会場を描写しているかのような曲である。
「ン タラララララン」と上昇音階を上手く使っている作品といえる。
演奏時間:約4分30秒
Ⅱ.ノクターン
夜想曲。
ヴァイオリンのソロが際立つ曲となっている。
演奏時間:約5分
Ⅲ.マズルカ
マズルカとはポーランドの舞踊、および舞曲のことで、
ワルツと同じく3拍子で書かれる事が多い。
このマズルカも例外ではなく、3拍子である。
音が飛び跳ねているのが特徴である。
演奏時間:約3分
Ⅳ.ロマンス
全体的にゆったりゆったりとした音楽である。
演奏時間:約4分30秒
Ⅴ.ギャロップ
馬術における全速力の指示がギャロップである。
転じて、馬が駆けるような曲を「ギャロップ」と言ったりする。
とても特徴的な曲で、まるでテキトーに吹いてるかのような
木管楽器が面白い曲。
演奏時間:約3分
<楽器構成>
・木管楽器
・ピッコロ
・フルート
・オーボエ
・クラリネット
・ファゴット
・金管楽器
・ホルン
・トランペット
・トロンボーン
・チューバ
・打楽器
・ティンパニ
・バスドラム
・スネアドラム
・ウッドブロック
・シンバル
・木琴
・鉄琴
・弦五部
・ヴァイオリン1
・ヴァイオリン2
・ヴィオラ
・チェロ
・コントラバス
<余談>
はい、18曲目ですw
今回は「仮面舞踏会」を取り上げてみましたw
この曲のワルツはフィギュアスケートで浅田選手が、
2009-2010年シーズンのSPで使っていた曲である。
個人的に、たまに聞きたくなる曲という感じw
5曲だけど、内容は結構ボリュームがあるので、
1回聞いたらしばらくは良いかなという気になってしまうw